076. iWorkレビュー:Pages等で縦書きできるようになった
ついに縦書きが来ました!
iPhoneやiPadユーザなら無料で使えるAppleのiWork。2019年3月28日の今日、ついに縦書き機能を正式サポートするアップデート(バージョン5.0)が公開されました!
これまでもPagesなどで年賀状を作るときは、テキストボックスを1行分の細長い形にして擬似的な縦書きボックスを作っていましたが、これからは大手を振って(?)縦書きできます。
なお今回のアップデートでは、iWorkのPages、Numbers、Keynoteの全てが縦書きに対応しましたが、ここではPagesを例に見ていきます。
縦書きする2つの方法
Pagesでは、縦書きにする方法は2つ。
- 文書全体を縦書きにする
- 文書は横書きのままで指定したテキストボックスの中のテキストだけを縦書きにする
の2つです。
1)文書全体を縦書きに
まず文書全体を縦書きにしてみましょう。
ツールバーの右端にある「...」ボタンを押し、「書類設定」を選択。
すると書類設定画面が開くので、「縦書きテキスト」をONにします。
↓するとこんな感じで、縦書きモードになります。すごく新鮮な気分で書いていけます。面白いですよ(^^)/
2)縦書きテキストボックスを使う
次に、文書は横書きのまま縦書きテキストボックスを置いてみましょう。
挿入「+」ボタンで「テキスト」をタップすると、文書の中央にテキストボックスが置かれます。そこにテキストを書き入れ、タップして表示される「縦書きテキストをオン」をタップ。
↓すると縦書きにできます。テキストボックスの上端の白◯をタップすると、複数のテキストボックスに、テキストの流し込みを設定できます。
なお、縦書き・横書きを設定は、各テキストボックスごとにできます。
「文書作成」と「ページレイアウト」の切替
Mac版には以前からあった機能ですが、「文書作成」モード(いわゆる普通のワープロ)と「ページレイアウト」モードを明示的に切り替え可能になりましたね。
Pagesの「書類設定」で「書類本文」をOFFにすると、書類がまっさらなカンバスとなって、いわゆる「ページレイアウト」モードになり図形やテキストボックスを自由に配置可能になります。
以前は学会発表ポスターをMac版Pagesのこのモードでよく作成してました。扱いやすくて便利なんですヨ!
新しい「目次作成」機能
Pagesには目次作成機能も、新規に追加されています。
これは文書中の見出しスタイル等から、指定した場所に目次を挿入できる機能のようです。Microsoft Wordなどと同様、文書の編集に従ってページ数が変化しても自動更新してくれます。
(↑この絵はiPhone版に見えますが、iPad版の一部を並べたものです)
↓ただし、目次の見易さのためによく施される、見出しとページ数との間に線を引く「リーダ」の機能に対応しているかどうかは、調べきれていないので未だ不明です(未対応ぽいです)。
iPhone版Pagesもちゃんとしてます
iPhone版も、しっかり工夫され改良されて作り込まれた「目次機能」が。うれすい。
少しずつ改良されてきた
過去のアップデートで、ページのサムネイル表示や、2ページ表示、また、プレゼン時の読み原稿にするための「発表者モード」など、順次機能追加がされ使いやすくなってきてて、とてもイイんですよね。私は好きですね。
↓Pagesの発表者モード。
ものは使いよう
でもいくらPagesが使いやすいからと言って、現状の仕事現場では、相手があることなので、Wordでないと困る場面もあります。
例えば、サクサクとPagesで書類を作ったはいいけど、いざ誰かに渡す場面でWord形式に変換してみると微妙に書式が変わってしまい、結局その修正に手間と時間がかかってしまった、て言うような具合に。Pagesも捨てたものではないけど、悩ましいですね。
書類の作成と管理は自分の機材の中で完結できて、外部に渡すのはPDF等でOK、という書類管理が可能な仕事の方であれば、Officeにお金をかけずどっぷりiWorkだけを使って生きられますよね。
まとめ
てことで、Pagesでの新機能「縦書き」について触れてみました。以前から多くの人が待望していた機能の追加なのです。めでたい!
ところでiWorkファンの私は、iOS版のiWorkが対応していない機能の中で、縦書きよりも待望している機能があるんです。
それはNumbersのグラフ「散布図」での「トレンドライン機能」です。
PC版/Mac版/iPad版Excelでは「近似曲線」として、Mac版Numbersでは「トレンドライン」として、既に実装されているのですが、もしNumbers for iOSにも追加されたなら、iPadで散布図に最小二乗法による近似曲線を引けるようになるため、理系ユーザがもっとiPadを使うようになると思うんですよね。工学に関係する人で、モバイルPCをiPadに置き換えたいけど「検量線も図示できないんじゃ話にならない」と思う人は一定数いると思うんです。いないかな?
Slope関数とIntercept関数はNumbers for iPadにも備わってるので、計算上は近似式を入手はできるんですが、やはりグラフにできることは重要。Apple様是非お願いします。
でもまあ、いずれにしろ、iWorkに毎年少しずつ機能が追加されて行って、iPhoneやiPadが使いやすくなっているのは嬉しい限りです。Appleさんには、今後も選りすぐりの便利機能を追加して行ってほしいと思います。
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