034. iPad版Pagesの描画機能レビュー
iWorkがApple Pencil対応に
Apple社のOfficeアプリ「iWork」のiOS版が2018年3月末にアップデートされてバージョンが4.0となり、ついに待ちに待ったApple Pencilその他による描画機能に対応した、ってニュースがありました。
今回は、描画機能について、iPad版のPagesを例に、スクリーンショットを交えてレビューしたいと思います。
(※図は2019年3月31日現在の最新版であるPages 5.0のものに差し替えました)
描画関係の機能追加は2種
今回のiWorkのアップデートでは、描画関係では2つあります。
一つは、いわゆる描画機能で、ペン、鉛筆、クレヨン、塗りつぶしツールを使って簡単に描画を追加できる、と言うもの。
もう一つは「スマート注釈」。ベータ版ですが、テキストに常にリンクされるコメントやマークを追加できる、と言うものです。
その1:描画機能
まずは描画機能です。
1)行間タップで描画機能が起動します。
「設定アプリ>Pages>Apple Pencilで選択およびスクロールを行う」をONにしている場合は、タップしても描画モードにならないので、下図の「描画」をタップします。
2)描画領域で使えるツールは、ペン、鉛筆、クレヨン、塗りつぶし、消しゴム、投げ縄です。
それぞれ太さや透明度を変更可能です。
ただしApple Pencilでも筆圧や傾きの感知はできないようです。敢えて機能を絞っているようですね。
↓カラーパレット。
4)塗りつぶしツールは、使い勝手がとてもいいです。図形やイラストを素早く描画できます。クレヨンもそれらしい筆跡。なお描画領域は、ハンドルをドラッグすることで広げられます。
5)描画モードから抜けると、複数の図形はグループとして取り扱えます。
なおテキストは、図形の間の空白領域に回り込みますが、図形とテキストの間隔は調整可能です。
6)いちど描画モードから抜けても、描画したグループをタップすると再編集が可能。
7)投げ縄ツールで囲んで選んだ図に対して、サイズ変更や移動ができます。
↓こんな風に。
8)ベン図なども素早く作成できます。 なお正確な円形が必要な場合は、手書きせず、既存の図形を挿入すればOKです。 下図では、塗りつぶしツールの透明度を半分くらいに落としているので、色の重なりが確認できます。
9)塗りつぶしツールでは、簡単な絵も描けます。
↓スクショしてトリミングして、「コピー>ファイルアプリ内でペースト」したり、「ファイルに保存」したり。
↑だだっ広い風景が好きなんですよ。Apple Pencilを持ってiWorkの描画機能を立ち上げてると、イマジネーションが膨らんでくる気がします。
なおメモアプリの描画機能についても記事がありますので、よかったらご参照ください。↓↓
その2:スマート注釈(ベータ版)
続いてはスマート注釈です。
テキストにマークをつけると、改行等で移動しても追随する機能。
↓テキストにマークをすると、
↓テキストとともに移動します。
大勢が使うようになったら役立ちそうな、面白い機能です。
まとめ
いやいや楽しいですね〜!
Macだと容易にはできない手書きの資料作りが、iPadでは楽にできそうですね。教育に携わる方で、授業等で資料を自前で準備する必要のある方などには、強力な武器になるんじゃないでしょうか。
でもちょっと高すぎますよね〜、iPadの潜在能力が(^^;。
と言うことで次回は、iWorkのNumbersとKeynoteについても、描画機能を取り上げたいと思います。
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