128. グレーのLogicool Crayon for iPadをレビュー
グレーのLogicool Crayonが2020年元旦に到着!
新年明けましておめでとうございます。
さて2019年12月末に、iPad mini 5用のSTMケースとLogicool Crayonの新色グレー(以下Crayon)をApple Storeアプリで注文しました。STMケースの方は、2日後に到着したので、前回レビュー記事を書きました。
一方のCrayonは、注文した時点では出荷予定日が2月下旬になってたんですが、現在は流通が改善されているようで、なんと元旦に届きました。
「Logicool Crayon for iPad」(以下Crayon)自体は、オレンジ色のものが2018年3月ごろ?に発売されました。そのときは購入しなかったので、今回が初購入。
てことで、まだ短期間ですが、使ってみた感想と調べたことを書きたいと思います。
開封
箱はこんな感じでした。
簡単な説明書(下のリンク)が同封されていました。公式サイトへのリンクを貼りましたので、興味のある方はどうぞ。↓
外観・持った感じ
本体表面がアルミ製なので、樹脂製のペンシルと比べてひんやりしており、サラサラな一方、ちょっと滑りやすい印象です。
元々グレーが好きな自分としては、今回の新色追加はうれしい。この色が出なければ、買ってませんでした。
Apple Storeのリンクにあるように20gということで、重さ第1世代のApple Pencilとほぼ同じです。
本体の形状は、楕円形に近い形なので、どこかに転がっていく心配は無用なのは良いところ。
充電
写真↓のように、本体上端に充電用の端子があります。ここにLightning端子を挿して充電。キャップの紛失の心配がないのも良い点ですね。
上述のセットアップガイドには、0%から100%の充電に30分かかると書かれていいます。また、充電中は使用できないとも書かれています。充電中に試してみると、やはり動作しませんでした。なお、バッテリーは7時間持続するとのことです(こちらに書いてあります)。
使う前の準備(Bluetooth接続はしなくてよい)
上述のセットアップガイドによると、Crayonを使うには、
1)iPadに既にペアリング済のApple PencilのBluetooth登録を解除する
もしくは、
2)BluetoothをOFFにする(この場合Apple Pencilの Bluetooth登録は解除しなくてよい)
ことが必要とのことです。
最初、自分は「CrayonもBluetooth接続なんだろうな〜」と思ってましたが、Bluetooth通信は用いないんですね。
実際に、設定アプリ>Bluetoothにて、BluetoothをOFFにしてるのに、Crayonはちゃんと動作しました(Crayonで画面を下に引っ張っているところです↓):(;゙゚'ω゚'):。
ただ、Bluetooth通信を用いないので、バッテリー残量の確認のような部分で、使い勝手に差がでてくるようです。
【余談】BluetoothをOFFにする手段には、1)コントロールセンター、2)設定アプリ>Bluetooth、の2つがあります。
でも「1)コントロールセンターでBボタンをOFF」にしただけでは、「一部の機器の接続をOFFにするだけ」なので、Apple Pencilなどは接続されたままになっています。本当にOFFにするには、設定アプリ>BluetoothでOFFにしないといけないので、注意が必要です。
バッテリー残量を知るには
セットアップガイドによると、バッテリー容量については、本体電源ボタンの側にあるLEDインジケータで確認できるようです。
- 電源ボタンを押すと緑に光る・・バッテリーは十分(10%以上)
- 電源ボタンを押すと赤に光る・・バッテリーが10%を切っている
- 何も押さなくても赤で点滅・・・・・・バッテリーが 5%を切っている
なおiPadのバッテリーウィジェット上には、Crayonのバッテリー容量は表示されないので、本体のインジケータで確認するしかないという点が、ちょっと不便ではあります(Apple Pencilのバッテリーは、iPadのバッテリーウィジェットに表示される)。
バッテリー関連の情報がiPad上で得られないことも、Bluetooth接続ではないことのデメリットの一つではあるようです。
一方のApple Pencilは、Bluetooth通信を使って電源情報をiPadに送ってるんでしょうね。
Bluetoothでペアリングしない「メリット」:複数のiPadで同時に使用できる
でもBluetoothを用いない(ペアリングしない)ことのメリットがあります。それは複数のiPads(2018年以降)で同時に使えることです。
一方Apple Pencilは、iPadとBluetoothでペアリングしているので、複数台のiPadで同時には使えません(その都度、ペアリングしなおせば可能ですが)。
iPadやiPhoneを活用するとき、一方でコピーして他方に貼り付ける、などが簡単にできるので、調べものや勉強で資料を作ったりするときに便利です。
特に複数のiPadを使うときは、手に持ったスタイラスが両方で使えるのは、すごーく便利と思われます。スタイラスを持ち替えなくていいから、作業が捗ることでしょう。。
Crayon対応のiPadを複数台使って作業したいけど、Apple Pencilを2本も買いたくない!という方には、Crayonがおすすめできますね。
使い勝手
下のような例で、Apple Pencilとほぼ同じ使い勝手がありました。
- ホームスクリーンのフリック
- アプリやボタンのタップ
- 画面左右下のカドからのフリックによるスクリーンショットの撮影
- なおApple Pencilと同じように、画面端からのフリックでは「コントロールセンター」や「通知センター」を出せません
またApple Pencil対応アプリでも、調べた限りではApple Pencilと同様に使えました。
- OfficeやiWorkでの挙動設定(すぐに描画するか、図形などの選択に使うかの設定)もApple Pencilと同じ
- 設定>メモアプリにて、ロック画面のペンでのタップでメモアプリを起動できる
- Notability、GoodNotesで「指ではスクロールのみ、Crayonでは描画のみ」とか「綺麗な図形に変更する機能」も有効でした(ただし筆圧検知機能は使えません)
- Pixelmator、Procreateも筆圧以外は正常に動作
Apple Pencilの設定についての記事も是非!
筆圧は検知はされないが傾き検知は可能
Apple Pencilと違い、筆圧検知機能がないので、その分の表現力は求められないです。
でも傾き検知はあるので、任意に描線の太さを変化させることは可能です。
メモアプリでの描画
ではペンを傾けたときの描線の違いをメモアプリの描画でみてみましょう。傾きを変えると、やはり太さが変化しています。
【蛍光ペン(太さ:中)】
小 <<< 傾き >>> 大
【えんぴつ(太さ:中)】
小 <<< 傾き >>> 大
【ペン(太さ:中)】
なぜか「ペン」は、傾きを変えても線の太さが変わらないんですが、早く動かすと太くなるんですね。このことはどこにも書かれていないような。。
↓ま、3段階くらいの変化みたいですが。
【ペン(太さ:中)】
遅い <<< ペンを動かす速さ >>> 速い
これだけの変化がつけられるのであれば、メモ用途であれば、特に困らないんではないでしょうか。
Procreate
次にProcreateを例にApple Pencilと比べてみました。
↓まずブラシをスケッチの鉛筆(6B)にしてみると、筆圧検知の有無が描線に出ているのが分かります。ただ、傾きについては、Crayonでもしっかり効果が見られました。
次にペイントのガッシュというブラシです。この手の筆先では、筆圧機能の有無がハッキリ出てますね。
このように、Crayonの傾き検知に関しては、Procreateでも有効だと確認できました。
カツカツ音は少し大きい?
先端チップがApple Pencilと共通だとは言っても、筆圧感知機能のために、スプリングで先端が微妙にスイングする仕組みになっているApple Pencilと、固定してあるCrayonとの、違いによるものだと思うのですが、画面をカツカツとタップした時の音が、Apple PencilよりCrayonの方が、ほんの少しですが大きいです。
やはり10.5インチiPad Pro(2017)では使えない
Crayonは「2018年以降の全iPadに対応」。ダメ元で一応確かめましたが、手持ちの10.5インチiPad Proでは動作しませんでした。iPad mini 5(2019)ではちゃんと使えます。
iPad mini 5用 STM Dux Plus Duo ケース
Crayonは現時点では、対応するケースの種類が少ないのが難点ですよね。 前回の記事で書いたCrayonとApple Pencilの両方に対応したSTM Duxケースに、装着してみました。出し入れも快適です。
こちらの記事もどうぞ↓
外出先で使うときApple Pencilより荷物が増える?
第1世代Apple Pencilを外出先で使う場合、iPadのバッテリーがもつ時間内であれば、Apple Pencil充電用の荷物は不要です。
でもCrayonの場合、バッテリーはフル充電で7時間程度持つようですが、それ以上に使う予定なら、iPadから直接の充電はできないので、充電のためのLightningケーブルやモバイルバッテリー、ACアダプタなどが必要になります。荷物の量という意味では、Apple Pencilの場合よりも増えますね。
もし誰かにプレゼントするなら・・
もしあなたが誰かにiPadとスタイラスをプレゼントしようと考えていて、Apple PencilとCrayonのどちらにしようかと思案中であれば、ひとつ考慮した方がいい点があります。それは、その相手がこういった電子機器になじみがあるかどうかです。
というのは、電源状態とバッテリーの確かめ方がちょっと面倒だからです。
Logicool Crayonは電源が自動でOFFになるので、「動作しないなー」と思ったら、バッテリー残量がゼロなのか、単にOFFになっているだけなのかを調べないといけません。
それには、
- 電源ボタンをカチッと押してみる
- LEDが点灯するならそもそも電源はON
- LEDが点灯しないなら電源はOFF
- OFFなら電源ボタンを1秒以上長押ししてONにする
というふうに、ちょっと面倒です。説明にも手間がかかります。かたやApple Pencilの方は常時電源が入った状態なので、ON/OFFのことは考えなくていいんです。
またバッテリーの残量の確認方法も同様。LEDの点灯具合で確かめるしかありません。Apple Pencilだとバッテリーウィジェットに残量がでているので安心なんですよね。
なので、もし誰か電子機器に不慣れな人にプレゼントしようかな、とお考えであれば、Apple Pecnilをお勧めしたいです。
まとめ
ということで、Logicool Crayon for iPadについて気づいたところを書きました。性能が高くて、持ちやすいし、使いやすいスタイラスですね。でも既にApple Pencilを持っている人は、Crayonを買うメリットは小さいかも。
しかし第一世代のApple PencilとCrayonで、とどちらにしようかと迷っている方には、筆圧検知の必要性で判断するとよいでしょうね。絵やイラストをよく描くのであればApple Pencilにした方がいいけど、メモ用途がメインなら、Crayonで十分に役立つと思います。
また複数のCrayon対応iPadを持っているけどApple Pencilは持っていない、もしくは1本しか持ってないという方は、少し安く、複数台のiPadで同時に使えるスタイラスとして、Crayonを選ぶ価値はあると思いますヨ!
私はしばらくiPad miniは、このCrayonの方で運用してみようと思います。
参考【YouTube】Introducing Logitech Crayon for iPad https://youtu.be/W7Qm_uGM3hc
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