021. iPhoneとNumbersで健康管理!
Numbersアプリを活用
iPhoneのiOSには「ヘルスケア」というアプリが標準搭載されていて、毎日の歩数やウォーキングなどの距離が自動記録されるので運動量が分かり、とても便利です。
しかしこの「ヘルスケア」アプリは、歩いた距離の他、血圧や血糖値などの値は入力して管理できるようですが、気になるLDL等のコレステロールや中性脂肪など、管理項目になっていない項目も多いです。
なので私は、iOSで使えるiWorkの表計算アプリ「Numbers」を使って、血圧や定期健康診断結果などのデータを記録して、生活習慣を反省しています(^^;。
Numbersとは
Numbersについて簡単に説明すると、以下の特徴があります。
- AppleのオフィススイートであるiWorkの表計算アプリ
- iOS機器(iPod touch、iPhone、iPad)で使えます
- Macで使えます(NumbersのmacOS版、またはwww.icloud.com)
- Windows PCでも使えます(ブラウザ経由 www.icloud.com)
- 無料です
- 端末間のデータはiCloudで同期できます
- 一つの書類に複数のシートを管理できます
- シートには、複数の表やグラフを自由なレイアウトで配置できます
- Excelと比べ機能は少ないけど日常生活で使う分には十分です
- 意外に多くの関数も使えます
- Mac版は、iOS版よりやや高機能です(例:Mac版はグラフに最小二乗法の近似曲線を追加できる等) 。
(因みに、Mac版iWorkは数年前に、iOS版iWorkと互換性を持たせる形で全面改訂されたのですが、改訂前のMac版iWorkの最終版「iWork'09」は、MS Officeに立ち向かう気満々の高機能製品でした・・)
測ったそばからNumbersに記録
私も健康管理として、ときどき血圧を測ったりするんですが、その際、手元にあるiPhoneやiPadに記録するようにしています。測ったその場で記録できるので便利です。
「最近使った項目」タブと、全てのファイルをブラウズできるタブがあり、使いやすい。↓
こんな感じで、まず表を作って、そこに入力していきます。
日付なども、年月日を月日だけにしたりと、Excelと同じように自由に形式を選べます。
数値を入力するときは、セルをダブルタップするか、丸いキーボードボタンをタップすると数値用のキーボードが出てくるので、血圧記録もカンタン♫
↑上の図からわかるように、キーボード(キーパッド?)は、カレンダーマーク(日付入力用)や砂時計マーク(時刻入力用)など、Numbers専用のものがあります。
編集対象は、「セル」、「行」、「列」、「セルの範囲」、「表全体」と自由に選べます。選択後に「ペンキのはけ」ボタンをタップすると、編集シートが表示され、セルの色やフォントサイズなどを変更できます。また、緑色の楕円形のボタンをタップすることによっても編集用シートが表示されます。
データの入力に際しては、Excelの「オートフィル」のような機能も実装されています(自動入力)。これをするには「行」や「列」の一括選択ではなく「セル(複数可)」だけを選択するのがコツ。セルを選択中に、右下の緑色楕円形のボタンをタップするとシートが出てきて、「セルに自動入力」ボタンが表示されます。
(なお、一つのセルを選択すると青い囲みが現れるので、それをタップして指をスライドさせると、選択範囲を広げられます)
上の図で「セルに自動入力」をタップすると、下のように黄色い太枠で囲まれ、これを上下左右に引き伸ばすことによって、Excelのオートフィルのように書式がコピーされたり、日付などの連続値が自動入力されます。↓ 意外と多機能ですよね??
グラフも挿入可能
グラフも簡単に作成できます↓。
下のグラフは、各点を「接続線(曲線)」でつないでいます。生体の数値変化の表現には何となく適しているようで気に入ってます(^^;。値は危険レベルですが・・。
(いわゆる「折れ線グラフ」のような「接続線(直線)」も表示できます)
グラフを選択すると、メニューが出てきます。
下図でわかるように、グラフに関しても、かなり細かく編集できます。
↑最近のアップデートで「基準線」も追加できるようになっています。コレステロールや血圧の基準値を線として挿入しておくと、戒めになるかな??
ただiPhoneでは画面の大きさに制約があるので、表とグラフは別シートにした方が使い勝手がいいと思います。もちろん、表に値を追加すれば、別シート上のグラフにも自動で反映されます。
また、表に数値を記録するだけならいいのですが、表の中に数式を入れて参照先を編集したり、グラフの細かいところを編集したりする場合は、iPhoneの小さい画面では少し「慣れ」が必要だと思います。
例えば数式を編集するとき、入力カーソルを動かそうとすると数式の参照先が動いてしまったりして、イラついて血圧が上がったりするかも知れません(^^;。ただ6S以降のiPhoneであれば「3Dタッチ」が使えるので、キーボード画面を強く押して3Dタッチを起動して入力カーソルを移動させると楽です。もちろんiPadでは、ソフトウェアキーボード等でも入力カーソルの移動がしやすいので、編集はより楽でしょう。
iPad用はさらに使いやすい
下の写真は、10.5インチ版iPad Proの画面です。広さのおかげで編集シートが被らずGoodです。
当然ながら、表もグラフもiPhoneの画面とウリふたつ。ただただ広い。
↓ こちらの記事も是非!
Mac版Numbersの画面
ついでにiMac(21インチ)での表示も載せます。MacもiCloudドライブ同期の仲間に入れておくと、USB外付けHDDなどにTimeMachineバックアップとして、手元にバックアップ取ることができます。
この「ローカルバックアップ」には意味があると思います。なぜなら、iCloud自体は、削除ファイルを一定期間保存してはくれるものの、基本的には各デバイスで「同期」するだけなので、「装置を失くしたときのバックアップ」としては有効ですが、「データを誤って消したときのバックアップ」としては、あまりアテになりませんからね(消したデータは、全ての端末で同期されるので、全ての端末から削除されます。ただファイルを削除してから1ヶ月間は、www.icloud.comで復元できますが)。
なのでTimeMachineバックアップは、macOSにおけるすご〜くお役立ちな機能です。
下図はMac版Numbersアプリです。
そしてこちら↓は、SsfariでiCloud.comにログインしたところ。
そして同じ書類をSafari内で開いてみると・・・
このように、Safari上でも寸分違わず表示され、もちろん編集可能です。
まとめ
健康情報をNumbersで管理すると、外出先でも記録したり参照できて便利です。みなさんの健康増進の参考になれば幸いです。
なお、iPhone版のMicrosoft Excelでも同じ使い方ができると思いますが、10インチ以上の画面サイズのiPadやMacで使うにはOfficeの有料版の購読or購入が必須なので、無料のNumbersを使っています。
また、Googleスプレッドシートについては、Googleドライブの規約(”ユーザがアップロードしたデータは、Googleが研究等に使うよ。消しても使い続けるよ”)というのが少し怖いので試していません。
それから、血圧など純正の「ヘルスケア」アプリで管理できる数値については、「ヘルスケア」アプリの方が使い勝手がいいかもしれませんね。私も「ヘルスケア」アプリでは、今はまだ「歩数」や「歩いた距離」を確認するぐらいの使い方しかしていないので、今後使って試してみたいと思います。
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