049. 仕事でKeynoteとPowerPoint for iPadを併用してみて気づいた点
PowerPoint for iPadについて
先日、10.5インチiPad ProとKeynote、PowerPoint for iPad(Office 365 Solo)を使ってプレゼン資料作りをしたのですが、その過程で気づいた便利なところや困ったところなどを書きたいと思います。なお記事の内容は、2018/11/04時点でiOSは12.1、Keynoteはv4.2、PowerPointはv2.18で確認したものです(一部2019/04/15時点で最新版のPowerPoint v2.24(190410)で確認)。
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iOSでプレゼンと言えばKeynote
iPadでは、プレゼンアプリとして、Keynoteがありますよね。外出先でもiPadで、スライド編集モードのまま、発表者ノートも書き込めたりして、すんごーく便利です。このような使い方のために、iPadを買う価値を見出す人もいるはず。
当然、PowerPoint for iPadでも同じことができます。それにPowerPointでは、iPad を横長画面にしていると、発表者ノートが右端に来てくれるので、横長の画面領域を有効利用できます。サクサク編集できます。↓↓
でも、実は、発表者ノートを編集するとき、外付けキーボードだと問題なくカーソル移動ができるのですが、iOSのソフトウェアキーボードだと、例の二本指でのカーソル移動(注:iOS12からは、スペースキーの長押しでも開始可能)ができないんです。もちろん、目的の箇所をタップしてカーソルを直接飛ばせば済む話ですが、ソフトウェアキーボードだと、カーソルを連続的に動かすことはできません。
【追記】2019/04/15時点での最新版v2.24(Officeの各アプリが新アイコンになった)でも、この不具合は残されたままでした。く〜残念。
最近、ソフトウェアキーボードばかり使っている自分としては、これが辛い。勢い、KeynoteでそのPowerPointファイルを再度開いて作業してしまいます。
それに、Keynoteだと、発表者ノートのフォントサイズが大きめなので、これも嬉しい。まあ、PowerPointでも「発表者モード」にすると、発表者ノートのフォントサイズもしっかり大きくできますが。
そんなこんなで、自分としては、iPadではやはりKeynoteの方が使いやすいので、Keynoteのみで最後まで完結させることが多いです。でも、PowerPoint形式でファイルを残す必要があるときは、Keynoteである程度作成したあと、PowerPoint形式に書き出して、完成させたりしています。
書き出しについては、動画を含まない数10MB程度のファイルであれば、Keynoteで、詳細ボタン>書き出し>PowerPointとタップし、最後にPowerPointアプリを指定するだけなので、ほんの数タップ、時間的にも数秒で完了します。
KeynoteによるPowerPoint形式出力の互換性
Keynoteアプリで書き出したPowerPointファイルの互換性は、とても良いです。グラフの細かなところや、図の配置、影なども、ほぼほぼ同じに再現されます。ただ、完璧ではありません。下に例示します。
この例は、左のKeynoteで作成したファイルを、Keynote上でPowerPoint形式に書き出し、PowerPoint for iPadで開いたところです。グラフの項目ラベルが消えているのは、後から復活できるので問題ないのですが、問題は青い吹き出しの図形。
左の元ファイルでは、文字列は吹き出しの中に収まっていますが、書き出した方では、「吹き出しの足を含めて上下中央揃い」の扱いとなってしまっているようで、文字列が吹き出しの中に収まっていません。また、図形自体と文字列が、別オブジェクトに分かれてしまってます。
まあこれはKeynote側の書き出し方法に原因があるんでしょうけど。。。改善されることを期待します。
図形のドラッグ&ドロップ
また、Keynoteから書き出したPowerPointファイルを、PowerPoint for iPadで開くと、図形のドラッグ&ドロップが、変な感じ(?)になります。↓↓
例えば下の図は、Keynoteで書き出したファイルをPowerPointで開き、右側の青い吹き出しをドラッグ&ドロップで移動させる途中の様子です。
ドラッグ開始時点の図形がくっきり残り、ドラッグ中の図形は、少し縮小された半透明な状態で示されています。
半透明なのは問題ないのですが、少し縮小されているため、ドラッグ中の現在地がはっきりしません。
なお同じファイルに、PowerPoint上で改めて挿入した図形は、スムーズにドラッグ&ドロップできることから、これも、Keynote側の書き出し実装の仕方に原因がある?感じです(^^;。
これも改善希望です。
iPadでのプレゼン資料の作成は縦向きがいい
iPadが普通のノートPCより使いやすい点として、画面の向きを簡単に変えられることがあります。そしてそれは、ソフトウェアキーボードでスライドや発表者ノートを編集するときにも威力を発揮します。画面が有効に使えるんですよね。↓↓
↑↑特にKeynoteは、スライド編集モードだけでなく、スライド一覧(ライトテーブル)モードでも、発表者ノートを編集できるところが好きです。
一方PowerPoint for iPadは、スライドの一覧表示自体ができないんです。改善希望です!おねがいしゃーす。
まとめ
以上10.5インチiPad Proで、KeynoteとPowerPointを併用してプレゼン資料を作成してみて気づいた便利な/困ったところのご紹介でした。参考になれば幸いです。A社さん、それからM社さん、アプリのアップデートを是非ともお願いします!
追伸:そう言えば、新iPad Proは、ついにUSB-C端子になっちゃいましたね!もし買い替えるとすると、結構な出費だったLightning仕様のVGAアダプタもHDMIアダプタも、無用の長物に。。ちっ!
てゆうか、アダプタを買い替えたくないなら、iPadも買い替えなければ済むだけの話ですが。アルミのリサイクルも進めてて環境にやさしいけど、アダプタ大量廃棄の問題もあるよね〜?
(もしよろしければ「読者になる」ボタン(最上端もしくは下の方にあります)を押してくださいませ。なおプロフィール写真は、私が小学生のころ(数十年前)のものです)
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