041. iPadをノートPC的に使えるdodocoolキーボードケース
頑丈なdodocoolキーボードケース
外出先でiPad proで仕事するとき、オフィス内ならいいのですが、そうでないときは、落としてもiPadがしっかり守られる頑丈なキーボードケースが欲しいですよね。今回はそんな用途に購入した「dodocool iPad Pro 10.5専用キーボード型フォリオケース」をレビューします。
外観
↑しっかりした箱に入って来ました。
外観は、Logicool CREATEのようなファブリック素材です。
サイズがほどよく大きめなので、閉じた状態で地面に落としてしまった場合でも、しっかりとiPad proとキーボード部分を保護してくれる安心感はあります。
ただ頑丈さの裏返しで、手元のキッチン計で計測すると約560gと重いです。
カメラや音量ボタンの操作に問題はありません。
↓カバー(ケース)の内側はスウェード調。上端の横長の黒っぽい部分は、iPad本体が接触する部分。滑り止めになる少し柔らかめのTPUのような樹脂製パーツです。
iPad proの取り付け
iPadの上端の両肩をはさんで固定するタイプです。以前iPad pro 9.7インチ用に使っていたLogicool CREATEキーボードケースのときと同じ方式です。でもLogicoolの方は硬めで、取り付け・取り外しは力んで挑む必要がありました。
でもこのdodocoolの方は、パーツのサイズがiPadにピッタリ合っていることと、樹脂パーツの整形具合や素材も良いようで、滑りがよくスッと入り、取り外すときも難なくスルリと外せます。
また、iPad proの下端を支える爪があります。これはケースを閉じた状態のときに、iPadをしっかりホールドするためのパーツです。よーく考えられた設計で、好感が持てます。
↑閉じたときにしっかりホールドする反面、作業状態にするとき最初は外しにくく感じる。でも慣れると「パチン」と外すコツがつかめました。
キーボード
キーボードケースの材質も分厚く、頑丈な素材で作ってある感じです。その分、重さはあります。
キー配列
オーソドックスなUS配列。狭くなっているのは、左端の「`」と右端の「\」だけ。まじめだなーと。
それからカーソルキーが逆T字型なので良いですね。
またBluetoothキーボードだと、接続状態やバッテリー残量確認に必要なので、キーに特別な機能を持たせる「Fn」キーが付いていることが多いですが、本製品はSmart Connector接続だし、バッテリーも不要なので、「Fn」キーはないです。それが良いですね。
なおSmart Connectorは、下の写真の青丸で囲んだ部分に並んだ3つの電極です。
↑「dodocool」の部分は「Space」の方がいいですな。。
なおUS配列なので日本語入力のしやすさが心配になると思います。でも現行のiOSでは日本語←→英数の切り替えを「CapsLock」に割り当てられるので、US配列のキーボードでも慣れると思います(もちろん地球儀キーでも切り替え可)。また、変換の確定に高頻度で押すEnter(リターン)キーが、JIS配列と比べて、確かに縦方向には狭いけど、右小指にキー1個分近いという大きなメリットがあると思います。
(なお、外付けキーボードで日本語/英語を切り替えられる前提として、設定>キーボードのところに、少なくとも日本語と英語のキーボードが登録されている必要がありますよね。登録されたキーボードが日本語キーボード1つだけだと、外付けキーボードでは切り替えようがないですもんね)
【US配列については過去記事もご参照ください】 ringodougu.hatenablog.com
面白いのはなぜか画面明るさ調整キーが、左:明るくするキー、右:暗くするキーという配置になってて。ふつう逆でしょと(・∀・)。何かのコダワリでしょうか。そこだけが疑問です。
Apple Pencilの収納
iPad pro 10.5インチ用のキーボードケースでApple Pencil対応なのは、1万円以上するLogicool Slim Comboなど数点しかないと思います。Apple Pencilを無くす心配なく持ち運べるのですごく良いデザインですよね。
Apple Pencilの収納スペースは、iPadの背面にあたる場所にあります。穴の大きさはApple Pencilにぴったり合っており、キツくなくスルリと挿入できます。それでいて奥は少し狭くしていて、自然に抜け落ちたりしない程度にホールドしてくれます。
下の写真のように、挿入口の部分に、入れる向きを間違えないよう注意書きがあります。穴は完全に袋状なので、もしキャップの方から先に入れてしまったら、100%キャップが穴の奥に残ってしまって、キャップを取り出せなくなります。要注意です。
なお、この収納ホルダ部分は、ぽっこり飛び出しているので、持ち運ぶときの滑り止めになります。
↑親切に「この絵のとおりに入れてね」と。チェックマークも描かれてます。
タイピング
キーは、ストロークが深めで適度な跳ね返りもあり、非常にタイピングしやすく、リズムよく打てます。
キーの感じは、Appleで言うと、現行のMagic Keyboardというより、以前の(乾電池駆動の)Apple Wireless Keyboardに近いです。
Macbookで例えると、バタフライ機構の現行Macbookよりも、Macbook Air(2010〜)に近いです。
【追記 2018.9.9 キータッチについて】 このキーボードケースは、2018年8月の海外出張には持って行かなかったので、1ヶ月半振りに使用しましたが、キータッチがSmart KeyboardよりもInateckキーボードケースよりも、断然良いことに改めて気づかされました。このキータッチは良いです。癒されます。
iPad本体の角度
キーボードの打鍵感は良好なんですが、いかんせんiPadが立ちすぎです。
画面がキーボードに近いスタイルでは、自ずとiPadが手元に近い下の方にあるので、タッチしたり画面を真正面から見るには、もっと寝かさないと使いにくいんです。
実際、以前の記事でレビューしたInateckキーボードケースや、AppleのSmart Keyboardは、接地面と成す角度が50度くらいで、使用時にiPadの画面がまっすぐ自分の顔に向いているので、使いやすいです。
これに対しdodocoolキーボードケースの場合は、明らかに立ち過ぎです↓。60度以上あります。
Amazonの製品紹介欄に、「折りたたみ可能なデザインにより、iPad Proを50度まで傾けて、最も快適な視覚のタイピング角度を提供します。 」というくだりがあるのですが、
違うし!
と思いました。この製品は良く設計されてると感心するんですが、この辺の甘い記述を書かないで欲しいですね。
iPad本体の角度をより浅くする対策
数少ない欠点である、重さと、iPadの角度。
重さはどうしようもないですが、角度は何とか改善できそうです。そこで、iPad pro本体をもっと寝かすため、
- 最後部(底)の折り目をもっとシャープにする
- 背面部に当たる部分の折り方を変えてみる
という対策をとってみました。
具体的には、新しい折り方の折り目を強く付けるため、一晩クリップで留め、一晩寝かせました。。この大リーグ養成ギブスに加え、形状記憶の効果を狙って、折り目部分にヘアドライヤーの熱風を少し当てて、体感で50〜60℃に加温してみました(当然キーボード部分は可能な限り離して、熱風が当たらないように注意しながら)。
↑床に当たる部分(右端)を鋭角に近づけるのは、iPadの角度への影響は小さいですが、中央部をS字に折るようにすると、iPadをより寝かせられることに気づいたので、S字折り目を付けてみました。
なお、Apple Smart Keyboardでは、Smart Connectorが製品の端っこにあるので、キーボードとコネクタ間に導電性のリボンが通っていますが、本製品では、Smart Connectorの端子自体が、そもそもキーボード筐体に設置してあるので、背面部分には何ら配線などは通っていません。だから上の写真のように鬼のように折り曲げたとしても、断線などのトラブルは心配無用なんです。
iPad本体の角度をより浅くする対策の結果
その結果、接地面との角度は、対策前には60度以上だったのが、対策後は60度未満にまで改善しました。
さすがにSmart KeyboardやInateckキーボードケースの50度には達してませんが、構造上、この辺で妥協するしかないですね。
それから気づいたこと
上で見たように、閉じたときには、iPad本体は両肩と下の爪でしっかりホールドされます。ただ、Inateckキーボードケースでは閉じたとき、今度は開きにくいほど強い磁石でしっかり閉じられた形をキープしてくれます。でも、このdodocoolキーボードケースの場合は、閉じられた形状がしっかり固定されず、ぐらぐらなんです。
例えるなら、口を閉じて歯ぎしりするときの動きのように、比較的自由にグラインドしてしまうんです。
それがどうって欠点ではないのですが、iPadにガラスフィルムを貼ったりしている場合は注意した方がよさそうです。というのも、運搬中などに、キーボード表面の4隅にある柔らかいゴム足が、貼っているガラスフィルムの端に当たり、グラインド方向(iPad画面と平行な方向)の力が加わって、フィルムが「ペッチンっ」と割れてしまうのではないかと。あくまで想像ですが、起こり得そうなので、貼ってる人はご注意を。
↑ガラスフィルムの端に、画面と平行な方向に一定以上の力がかかるとペチンっと割れそう。私のは何も貼ってないので心配ないのですが。
まとめ
この製品は、よく作られてるなーと感心します。闇雲に軽さを求めず、キーボードの打鍵感へのこだわりや、iPadの保護性など、作り手の意気込みが感じられます。
iPadを外出時に使用するとき、どうしても本体の保護性も重視しますが、本製品は、キーボードが必要となる状況での保護ケースとして、コスパのいい製品だと思います。
購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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