りんご道具な生活

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030. iOSメモアプリ:スケッチ・インラインスケッチ・マークアップの違い

メモアプリの2つの手書き入力モードとマークアップ

 前回の記事に続き、今回もiOS11のメモアプリを取り上げたいと思います。

ringodougu.hatenablog.com

 知ってのとおりiOS11では、手書き入力機能が強化されましたが、「あれ?使える色が少なくなってない?」等と、最初は少し戸惑いませんでしたか?
 今回は、iPhoneiPadをよりよく使い込むために「メモ」アプリの2種類の手書き入力と、iOS11全体で使用される「マークアップ」について、整理したいと思います。

スケッチ

 まず、従来からある「スケッチ」です。画面下の丸プラスボタン → スケッチを追加を選択します。

メモアプリでスケッチ起動

 描画ツールとしては、ペン、マーカー、鉛筆、定規、消しゴム、定規があります。使える色数は24色。パレットをスライドすると他の色を選択できます。
 下図はiPadのもの。iPhoneでもコンパクトに表示されますが機能は同じです。

メモアプリのスケッチツール

 描画する間は、全画面表示になり、画面上のページ追加ボタンで、何ページでも追加して描けます。またマーカーでは、何度も重ね書きすると色味が濃くなるので、意外と多彩な表現ができます。
 「完了」してメモ本文に戻ると、描画イメージの境界が表現され、メモアプリ内に1枚の紙を置いたように示されます。iOS10までは、この境界線が示されなかったので、テキストと描画イメージの境界を把握しにくかったのですが、その点が改良されてますね。
 描いた絵は、一つのイメージとして共有ボタンで他のアプリに送ったりして活用できるのはご存知のとおりです。

メモアプリのスケッチ例

 鉛筆も良くできてると思うんですよね。特にApple Pencilでは、ペンを傾けて描くと、本物の鉛筆で紙に描くように、薄く広く描けてしまいます。

メモアプリで鉛筆画風スケッチ

インラインスケッチ

 次にiOS11の新機能「インラインスケッチ」です。
 テキストの行間に、手書きの描画を挿入できる機能です。丸ペンボタンで起動すると、黄色い2本の線が現れ、テキストの間が開いて手書き記入可能になります。

メモアプリのインラインスケッチ起動

 Apple Pencilに対応したiPad Proや、iPad(2018)では、描画を挿入したい行間をApple Pencilで長タッチすることでも、インライン描画を起動できます。
 一方、何故だか自分のiPhone(iOS11.3.1)では、この丸ペンボタンを押すだけでは、描画モードになってくれず、ポップアップメニューから「描画を挿入」ボタンを選ぶとOKでした。

「描画を挿入」でインラインスケッチ起動

↓インラインスケッチは、メールアプリでも可能のようです(下図はメモアプリですが)。

メモアプリでのインラインスケッチ例

 描画に使えるのは、ペン、マーカー、鉛筆、消しゴム、投げ縄です。使える色数はスケッチより少ない5色。スケッチにはある「定規」はありません。
 消しゴムは、手書きした一筆ごと消去するタイプです。
 スケッチの方にはない投げ縄ツールを使うと、手書きした部品を一つor複数選択して、まるっと移動できたりします。この投げ縄ツールがインラインスケッチの強みでしょうか。

メモアプリのインラインスケッチで投げ縄ツール

 なお、かまわずに下に描き続けたり、黄色いラインを下にドラッグすることで、描画範囲を広げて行くことができます。

マークアップ

 最後に、スケッチ・インラインスケッチ機能との区別のため、写真アプリなどiOS11のいろんなところで使われているマークアップ」ツールの機能も確認しましょう。
 写真アプリの編集画面で、丸点マークを押すと。。

写真アプリでマークアップを起動

 おなじみの丸ペンマークアップボタンがあるのでこれをタップ。

写真アプリでマークアップを起動2

 すると、インラインスケッチとほぼ同じツールが出てきます。
 違うのは、色に白が加わり6色あるのと、右端に追加ボタンがあるところです。右端のプラスボタンでは、テキストや図形(いずれも色やサイズ変更可)を追加できます。これが色んな場面で重宝するんですよね〜!!

マークアップのツール

まとめ

 今回は、iOS11に追加された3種類の手書き入力について、整理してみました。似ているけど機能は少し違うんですよね。個人的には、スケッチとインラインスケッチは、次のバージョンでスッキリと役割の差別化を進めてほしいなと思ってます。でもインラインの方が残って、スケッチ機能が削除されそうでちょっと心配です。
 皆さんがiPhoneiPadを活用する上での情報になれば幸いです。

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